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2025.11.27ニュースリリース

神奈川県で「ワタシテ」の実証事業が始まりました

ノックオンザドア株式会社(東京都千代田区)は、神奈川県の協力のもと、認知症のご本人およびご家族を対象とした実証事業を2025年10月28日より開始いたしました。

本実証では、当社が開発中のアプリ「ワタシテ」を約8週間にわたりご利用いただき、その効果や有用性を検証します。
なお、本研究は専門の審査機関(倫理審査委員会)の承認を受けており、参加者の人権保護およびプライバシーに十分配慮した体制で実施しております。

「ワタシテ」とは?

認知症のご本人が安心して、自分らしい暮らしを続けられるようにサポートすることを目的としたアプリです。このアプリには、ご本人のこれまでのことや、日常生活の様子などを記録することができます。そして、その情報をご家族や医療・介護関係者と共有することで、その人に合った関わり方や、より良い暮らしにつなげることを目指しています。

実証事業の目的

この実証事業では、「ワタシテ」のようなアプリの利用が、以下のような点にどのような影響を与えるかを検証します:

・ご本人の自己効力感

・ご本人の生活の質

近年、認知症ケアでは薬だけでなく、心のつながりや社会的な支援の大切さが注目されています。 この研究を通じて、ICT(情報通信技術)を活用した新しい支援のかたちを、科学的に明らかにしていきます。

実証事業の概要

○対象者:65歳以上の初期認知症(MCI・初期アルツハイマー病)ご本人とそのご家族(10名程度)

○方法:

・事前アンケート・インタビュー

・アプリ「ワタシテ」の導入(生活や思い出、日常の様子を記録・共有)

・約8週間の利用(家族・医療従事者とご本人の情報を共有。利用中は、研究スタッフが定期にフォローを実施。)

・事後アンケート・インタビュー

○実施体制:

・ノックオンザドア株式会社(代表研究者:高山千弘)

・協力医療機関:山本メディカルセンター(担当医師:吉田勝臣)

・研究費:株式会社NERVの支援のもと、神奈川県・神奈川県立産業技術総合研究所による研究支援委託費を活用

神奈川県で「ワタシテ」の実証事業が始まりました

当社は2024年7月、神奈川県と「認知症等未病改善プロジェクトに関するプラットフォーム構築等に向けた基本合意書」を締結し、本実証事業に至りました。

私たちは、認知症のご本人が地域で「自分らしく暮らし続けられる社会」の実現を目指しています。
そのために、ご本人やご家族の声に寄り添い、ともに考え、ともにサービスを育てていくことを大切にしています。
本実証事業を通じて得られた知見を活かし、引き続きサービスの改善と社会実装に向けた取り組みを進めてまいります。

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