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2022.7.07お知らせ

てんかん患者ご家族と創るプラットフォーム「nanacara(ナナカ ラ)」を運営するノックオンザドアが、ヘルスケア・ニューフロン ティア・ファンドが発⾏するインパクトレポートに掲載

– ヘルスケア領域での社会的インパクト評価を公表 –

てんかん診療をICTでサポートする患者・家族向けアプリ「nanacara」を運営するノックオンザドア株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:林泰⾂、以下ノックオンザドア)は、⼀般財団法⼈社会変⾰推進財団(代表理事:⼤野修⼀、以下、SIIF)と株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズ(代表取締役 ⻘⽊武⼠、以下、CMV)が発⾏する「ヘルスケア・ニューフロンティア・ファンドvol.4 2022インパクトレポート」に当社のインパクト評価が掲載されました。

ヘルスケア・ニューフロンティア・ファンドの「インパクトレポート」に掲載されました

■てんかん領域の課題解決に取り組む背景と意義

てんかんの発症率は⼈⼝の0.5〜1.0%で、⽇本では約100万⼈の患者がいると⾔われています。そのうち約64%は薬により発作をコントロールできますが、残りの約36%は薬を飲んでも発作のコントロールが難しい「難治てんかん」患者になります。 ⽇々の⽣活のなかで常に発作の不安を抱えている難治てんかん患者は通常の暮らしを 送ることが難しいと⾔われています。
また、てんかんは乳幼児期に発症することが多く、発作の頻度が⾼いとそれによる発達障害が出る可能性もあり、家族も含めて不安の⼤きい疾患です。発作を抑えるためには承認されている24種類の抗てんかん薬から患者の発作種類や状況に合わせた薬の組み合わせと量の調整が必要であり、そのためにも患者の発作の正しい記録を医師が把握する必要があります。
しかし、いつ起こるかわからない発作に対して、 患者・家族が発作に対応しながら咄嗟に正確な記録をつけることは難しく、なかなか医師に ⼗分な情報を伝えることができません。医師側も、患者から正確な情報の聞き取りができないなか診療⽅針を決めなくてはならないリスクを抱えています。

また、てんかんの専⾨医は都市部に集中しているため、診療の地域格差も課題となっており、患者に合わせた適切な診療が早期に受けられない課題も抱えています。

・インパクトレポートに取り組む⽬的

ノックオンザドアは、「難病の⽅とそのご家族を世の中の光に」という理念の下、診察プラットフォーム「nanacara」を提供しており、稀少難病の⽅も多い難治てんかんの患者とその家族と共同し、患者と家族の⽣活の質の向上や、治療効果を⾼める課題を摘出し、そのソリューションを記録⽀援アプリの形としてリリースしました。

企業価値を⽰す際に、資本的価値は会計指標として可視化する事が可能ですが、より重要な社会的インパクトとして社会的価値を表現する事が企業としての課題になっていました。昨年に続き、SIIF、CMVの協⼒の下、インパクト指標の定義、測定、事業活動の可視化を⾏い企業価値の可視化を実施、インパクトレポートとして対外への好評を⾏いました。

難病患者・ご家族の想いと⼒が世の中を変えられる世界になるよう、「難病の⽅とそのご家族を世の中の光に」という理念の実現と共に、企業価値向上と共に突き進めて参りたいと思います。

■社会課題解決に向けての道筋

以下ロジックモデル(社会課題解決に向けての道筋)に⽰す社会的価値向上を⾏い、てんかん患者ご家族がより⾃分らしい⼈⽣を送れる社会の構築を⽬指しています。

・患者家族

また、⾃分に合った治験の情報を早期に把握できることで、第3の治療⽅法として治験の検討・参加が安⼼して⾏なえます。

・医師・医療機関

正確な患者情報を把握でき、患者や家族とのコミュニケーションが円滑となるうえ、担当医師が⾃⾝の治療成績を統計的に把握することが可能となります。また、地⽅部の⼀般医が、都市部の専⾨医と遠隔で繋がり診療に関するアドバイスを得られることで、⽇本全体のてんかん診療の質の向上につながると期待できます。

・製薬会社

新薬の上市には多額の開発費がかかりますが、nanacaraと連携することで、患者・家族のニーズや臨床上の課題を個⼈情報を秘匿したデータベース上から効率的に把握し、期待される新薬イメージを表出できます。対象の関係者らに対しても効率的に情報を届 けられ、治験での被験者(患者)とのマッチングも含めこれまでよりもスムーズな新薬開発が期待できます。

ヘルスケア・ニューフロンティア・ファンドの「インパクトレポート」に掲載されました

※下記URLよりデータ版をご覧いただけます
https://www.siif.or.jp/wp-content/uploads/2022/06/SIIF_HNFF2021_mihiraki_final.pdf

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