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2022.10.11ニュースリリース
– 既存VCからの株式譲渡・第三者割当増資により、難病患者・家族が輝き自分らしい生活を送れる社会づくりを加速 –
ノックオンザドア株式会社(東京都新宿区、代表取締役:林 泰臣、以下ノックオンザドア)は、シミックホールディングス株式会社(東京都港区、代表取締役CEO:中村 和男、以下シミックグループ)に対する既存株主のVCファンドからの株式譲渡、ならびに第三者割当増資による資金調達を実施致しました。ノックオンザドアは理念の実現を第一にしています。今回の資本政策によって、シミックグループと共に歩むことで、ノックオンザドアのパーパスである「難病患者・家族が輝き、自分らしい人生を送れる社会の実現」の実現性を高め、より大きな社会課題インパクトを生み出して参ります。
写真中段: 左からharmo株式会社(シミックグループ) 代表取締役CEO 石島 知氏、ノックオンザドア 代表取締役CEO 林 泰臣、シミックグループ 代表取締役CEO 中村 和男氏、ノックオンザドア 取締役COO 堀口 裕介
上段・下段: ノックオンザドア社員一同
ノックオンザドアは2018年7月に当社取締役の高山と代表の林が「難病患者・家族が輝き、自分らしい人生を送れる社会の実現」を目的に共同創業したスタートアップ企業です。
当社のミッションとして「難病患者・家族を光に社会にイノベーションを起こす」を掲げ、稀少難病の方も多い難治てんかんの患者とその家族と共同し、てんかん診療プラットフォーム「nanacara」をリリースしました。
当社は、患者・家族から得られた想いやデータといった声を、医療従事者・製薬企業等の社会に届けることで、難病医療、そしてその先の患者家族の生活向上への貢献を目指しています。
当社は創業から、当社理念に共感を持つ多くのエンジェル投資家(個人・法人)の出資を得て、述べ250名を超える難病の患者・家族とのチーム作りを行ってきました。そして社会課題解決企業への出資(社会インパクト投資)を主とするキャピタルメディカベンチャーズ(以下CMV)からの資金調達により、nanacaraプラットフォーム構想の実現を行い、2021年にプラットフォームの市場浸透を目的に、慶應イノベーション・イニシアティブ(以下KII)、株式会社Kips(以下Kips)から調達し、エンジェル投資家と3社のベンチャーキャピタル(VC)と共に、nanacaraプラットフォームを拡大して参りました。
その結果、患者・家族向け記録アプリケーションの「nanacara」および、てんかん専門医向けサービスの「nanacara for Doctor」ともに、利用は増加し、てんかん診療への貢献が進んでいます。
ノックオンザドアはnanacaraプラットフォームの拡大と共に、理念の実現をどのように加速していくべきか、インパクト投資を実践するCMVをはじめ、VC各社と議論・検証を行って参りました。
シミック(CMIC)は、1992年に日本で初めてCRO(医薬品開発支援)事業を開始し、今では開発から製造、営業・マーケティングまでの医薬品に関する総合的な支援業務を提供しています。現在、シミックグループは、日本で最大級のCROであると同時に、医薬品開発、SMO(治験施設支援)、医薬品製造、薬事コンサルティング、そして営業およびマーケティングソリューション等における包括的なサービスを提供しています。また、製薬・バイオテクノロジー・医療機器の企業の日本市場参入や、アジアでの臨床試験実施、米国と日本における医薬品開発および製造のサポートなども積極的に行っております。シミックグループは、世界中に7,500人を超える従業員とグループ会社25社を擁しています。
詳しくはウェブサイトをご覧ください。https://www.cmicgroup.com
シミックグループの企業理念と、ノックオンザドアの企業理念は方向性が合致しており、両社の強みをあわせることで患者・家族に対するアウトカムを強化するシナジーが生まれ、ノックオンザドアのパーパスである「難病患者・家族が輝き、自分らしい人生を送れる社会の実現」を加速することができると考えています。
シミックグループとの事業提携を検討する中で、有期限のファンドを運営する既存株主VC3社(CMV、KII、Kips)とも協議を行った結果、シミックグループへの株式の譲渡に賛同を得たため、シミッググループをパートナーとして迎え、理念に共感する既存エンジェル投資家(個人・法人)と共に、企業理念の早期実現へ注力する資本体制を構築することとなりました。また、VC3社からの譲渡に加え、シミックグループに対し第三者割当増資を行い、取り組みを加速させるための資金調達を同時に実施しております。
これにより、難病・希少疾患領域においてノックオンザドアが中期アウトカムとして設定していた「全国どこにいても、身近に質の高い診療やアドバイスを受けることができる」「治療に必要な新薬がより早く、患者・家族の元に届けられる」社会課題解決をより早期に実現させ、長期アウトカムであり、パーパスである「難病患者・家族が輝き、自分らしい生活を送ることができる」世界の早期実現を目指して参ります。
今回、インパクト投資家であるCMVはResponsible Exit(※)として譲渡に賛同されました。そのCMVと共にノックオンザドアの社会インパクトがどのように変化・加速するかを検証した図は下記となります。
※Responsible Exit・・・インパクト投資家のExit目標において、自身の経済的リターンを超えて、投資先企業が適切なリソース、ネットワークにアクセスできるような適切な買い手を選ぶ事にあり、インパクト投資家が投資先の志向する社会的インパクトを継続的に生み出すものなのか、などを調査確認し(ExitインパクトDD)、Exitすることです。
今後もノックオンザドアは難病患者・家族・支援者と共に、そして理念に共感してくださるエンジェル投資家、シミックグループと共に、当社理念の実現に邁進してまいります。
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